酵母細胞壁を活用した液体肥料は酸化還元電位が低く、一時的に施用した土壌の酸化還元電位を下げる効果が期待できます。
土壌の酸化還元電位を下げると、有用微生物が活性化して多様化が進み、それにより土壌中の有機物分解が促進され、土壌の化学性や物理性の改善に役立つことが知られています。鉄や窒素、リン、マンガンなどが可溶化し、還元性の二価鉄は、一部の病原菌の活動を抑制します。
<二価鉄の病原菌への作用>
酸化還元電位(Eh)
土壌の酸化還元の強さを表す単位で、酸化還元電位とも呼ばれています。
土壌はEhの値が大きいほど酸化状態、小さいほど還元状態にあります。
通常、畑地のEhは+0.6~+0.7V(+600~+700mV)であるが、湛水下の水田土壌では有機物により酸素が消費されるため還元が進み、-0.2~-0.3V(-200~-300mV)くらいまで低下することがあります。
EC
土壌中の物質は、酸化および還元によってその型を変えます。その結果、土壌の肥沃性や有害物質の量などが影響を受けます。
項目 | 酸化 | 還元 |
---|---|---|
Eh | 高 | 低 |
窒素の 有効化 |
少 | 大 |
リン酸の有効化 | 少 | 大 |
マンガンの有効化 | 少 | 大 |
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